長崎大学のリスクコミュニケーションの一環として、避難指示解除済区域の住民の皆様を対象に、平成29年9月に実施いたしました『富岡町住民の生活と放射線の健康影響に関するアンケート』の集計結果を報告いたします。
2,274名の方から回答が得られ、完全回答だった1,749名(男性882名・女性867名)の方を集計の対象としています。
主な回答結果は円グラフのとおりです。
■帰還したくない 58.6%/■出来ればしたくない 14.6%/■出来ればしたい 18.3%/■帰還したい 8.5%
■ある 54%/■どちらかといえばある 29%/■あまりない 12%/■ない 5%
■思う 32%/■どちらかといえば思う 35%/■あまり思わない 26%/■思わない 7%
■思う 44%/■どちらかといえば思う 34%/■あまり思わない 17%/■思わない 5%
■思う 39%/■どちらかといえば思う 33%/■あまり思わない 22%/■思わない 6%
■思う 13%/■どちらかといえば思う 23%/■あまり思わない 44%/■思わない 20%
集計の結果、女性よりも男性に、60歳未満よりも60歳以上に、また、放射線に関する相談を希望していない人よりも希望している人に、避難指示解除後3年以内の帰還を希望している人が多く、町内生活環境の整備状況はもちろんのこと、性別や年齢の違い、子どもたちをはじめとした放射線の健康リスクへの懸念が、帰還意向に影響を及ぼしているということが考えられます。
この結果は、今後の放射線防護対策や町づくり支援につなげる資料として活用するとともに、上記円グラフのような放射線に関する不安の低減、放射線に関する正しい理解に向けた情報を発信してまいります。
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