過去の調査によると福島県の自然放射線量(ラドンの吸入によるものを除く、宇宙、大地からの放射線と食物摂取によって受ける放射線量)は1.04mSv/年となっています。このときの全国平均は0.99mSv/年ですので、平均的といえます。一方、我が国でも、一番高い岐阜県(1.19mSv/年)と一番低い神奈川県(0.81mSv/年)では約1.5倍の差があります。この差は、大地からの放射線が異なるためで、岐阜県で自然放射線量が高いのは、カリウムやウラン、トリウムなど自然放射線量が多い物質を含む花崗岩が地表付近に多いためです。
同様に、福島県内では花崗岩が多く分布している阿武隈山地の線量が高くなっています。