ゲルマニウム半導体検出器で毎日測定していますが、これまで基準値を超える放射性セシウムは一度も検出されていません
いつも長崎大学の富岡町での活動にご協力いただき、ありがとうございます。
2018年12月に長崎大学が実施した、富岡町民を対象としたアンケート調査の結果、約5割の人が、富岡町の水道水の摂取に不安があると答えられました。
富岡町の水道水中の放射性セシウム濃度は、ゲルマニウム半導体検出器で毎日測定されていますが、これまでに基準値を超える放射性セシウムは一度も検出されていません。これは放射性セシウムがろ過されやすい物質であることが関係しています。
富岡町の上水道は、貯水場に溜めた水を様々な方法でろ過し、それを消毒してから水道水として利用しています。ダムの底の土に吸着している放射性セシウムも、このろ過の過程でほとんどが取り除かれてしまうため、水道水からは検出されないのです。
本サイト (とみおか放射線情報まとめサイト)では、水道水のモニタリング検査の情報を毎月更新していますので、ぜひご確認ください。
(広報とみおか 令和元年9月号より)
高村 昇
長崎大学原爆後障害医療研究所 国際保健医療福祉学研究分野・教授
経歴:
1993年3月:
長崎大学医学部卒業
1997年3月:
長崎大学医学部大学院医学研究科卒業
1997年6月-2001年10月:
長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設
国際放射線保健部門助手
1999年6月-2000年7月:
世界保健機関本部(スイス・ジュネーブ)
技術アドバイザー (上職のまま)
2001年11月-2003年2月:
長崎大学医学部社会医学講座講師
2003年3月-:
長崎大学医歯薬学総合研究科公衆衛生学分野准教授
2008年4月-:
現職
2010年1月-2010年9月:
世界保健機関本部(WHO)
テクニカルオフィサー(WHO神戸センター、上職のまま)