富岡町の水道水の供給元となる木戸ダムの場合、平成27年度のモニタリング結果(計9回)では、底質から8,400Bq/kg~17,800Bq/kgの放射性セシウムが検出されています。しかし、同時に行われた表層および下層の水質からは放射性セシウムは検出されていません。また、下流の長瀞橋※1、木戸川橋でも放射性セシウムは検出されていません。
ダムから木戸川への放流は、湖底から60mの取水口から放流されています。そのため、台風のような時でも湖底の放射性セシウムが巻き上がり流れ出る可能性は低いと考えられます。
一般に放射性セシウムは土と吸着する性質があります。水中においても土粒子に吸着し、川を流れたり、湖底に堆積したりしています。土粒子に吸着した放射性セシウムは、イオンなどの状態で水中に溶け出すことはほとんどありません。このため、浄水場での浄水処理(凝集・沈澱・ろ過)で、土粒子を取り除くことで放射性セシウムも一緒に取り除けます。
※1…ダムより約8km下流、浄水場の取水堰近く