『なるほど!放射線・放射能コラム』の記事をUPしました。

[コラム]放射性物質と放射線って何が違うの??
http://tomioka-radiation.jp/2016/11/01/radiation_and_radioactivity.html

[よくある質問]水道水中の放射性セシウムについて

「放射性物質」「放射線」などさまざまな言葉が新聞等で使われていますが、これらは似ている言葉のようで、意味が違います。

まず「放射性物質」は、「放射線」を出す物質のことです。放射性物質から出される放射線には、アルファ線、ベータ線のような小さな粒子や、ガンマ線やエックス線のように波形をもつものがあります。例えると、放射性物質と放射線の関係は、懐中電灯と光の関係です。

私たちは、懐中電灯本体があっても明るいと感じることはできませんが、懐中電灯から光が発せられることで、明るいと感じることができます。
この場合の懐中電灯が「放射性物質」、そこから出る光が「放射線」と考えてください。

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光が出ている懐中電灯を布で覆うと光が遮断されて暗くなるように、放射線は種類によって遮蔽することができます。
例えば、アルファ線は紙一枚で止める(遮蔽する)ことができますし、ベータ線は紙を突き抜けますが、薄いアルミニウムで止めることができます。病院で放射線を使った検査をする医師や放射線技師が鉛の入ったエプロンをつけていますが、これはエックス線やガンマ線を鉛で遮蔽し、被ばく線量を最低限に抑えるためです。

解説者紹介

折田 真紀子
長崎大学原爆後障害医療研究所国際保健医療福祉学 助教

経歴:
長崎市生まれ、平成22年に長崎大学を卒業後、保健師・看護師として勤務。
大学院在学期間中に、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響を受けた福島県川内村で、放射線に関する保健活動を行う。
平成28年4月より、長崎大学原爆後障害医療研究所、助教。

飲料水の水源用ダム湖の湖底の泥には、放射性セシウムが検出されていますが、ダム湖の除染をしなくても、水道水中に放射性セシウムが含まれることはありませんか?

 富岡町の水道水の供給元となる木戸ダムの場合、平成27年度のモニタリング結果(計9回)では、底質から8,400Bq/kg~17,800Bq/kgの放射性セシウムが検出されています。しかし、同時に行われた表層及び下層の水質からは放射性セシウムは検出されていません。また、下流の長瀞橋※1、木戸川橋でも放射性セシウムは検出されていません。

ダムから木戸川への放流は、湖底から60mの取水口から放流されています。そのため、台風のような時でも湖底の放射性セシウムが巻き上がり流れ出る可能性は低いと考えられます。

一般に放射性セシウムは土と吸着する性質があります。水中においても土粒子に吸着し、川を流れたり、湖底に堆積したりしています。土粒子に吸着した放射性セシウムは、イオンなどの状態で水中に溶け出すことはほとんどありません。このため、浄水場での浄水処理(凝集・沈澱・ろ過)で、土粒子を取り除くことで放射性セシウムも一緒に取り除けます。

※1…ダムより約8km下流、浄水場の取水堰近く

参考資料:
平成27年度公共用水域放射性物質モニタリング調査結果(まとめ)
平成27年度福島県調査結果
http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/results_r-pw-h27/2-03.pdf
参考資料:
小山浄水場から供給される水道水の安全性について
双葉地方水道企業団、復興庁、内閣府、厚生労働省、環境省、福島県

「放射線に関する相談窓口」の11月の予定を更新いたしました。
http://tomioka-radiation.jp/2016/11/01/soudanmadoguchi.html