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なるほど!放射線・放射能コラム

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[よくある質問]屋外で活動してもいいのか心配…山菜取りをしても大丈夫?

放射線基礎知識食品中の放射性物質

富岡町に戻った際に、屋外で活動してもいいのか心配です。
山菜取りをしても大丈夫でしょうか?

富岡町役場では、定期的に町内の空間線量率をモニタリングして報告しています。平成29年3月のデータによると、町内の空間線量率の平均は0.41マイクロシーベルト/時で、75%あまりの地域では空間線量率が0.5マイクロシーベルト/時を下回っています。仮に、0.5マイクロシーベルト/時の屋外で、一日6時間、一ヶ月間過ごしたとすると、約90マイクロシーベルトの外部被ばくをすることになりますが、これは胸部レントゲン写真約1枚分の線量に相当します。

このように、現在の富岡町における外でのレジャーによる被ばく線量は極めて限られており、特段気をつけることなく楽しむことができるといえます。
もし、外へレジャーにお出かけの際に、外部被ばく線量が気になる場合には、富岡町役場にご相談の上、個人被ばく線量の貸し出しを受けることができます。

山菜等からは放射性セシウムが検出されています。

事故から6年が経過しますが、まだキノコや山菜などからは放射性セシウムが検出されています。採取した食品の放射性セシウム濃度が気になる場合には、富岡町役場で測定することができますので、お気軽にお問い合わせください。

解説者紹介

高村 昇
長崎大学原爆後障害医療研究所 国際保健医療福祉学研究分野・教授

経歴:
1993年3月:
長崎大学医学部卒業
1997年3月:
長崎大学医学部大学院医学研究科卒業
1997年6月-2001年10月:
長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設
国際放射線保健部門助手
1999年6月-2000年7月:
世界保健機関本部(スイス・ジュネーブ)
技術アドバイザー(上職のまま)
2001年11月-2003年2月:
長崎大学医学部社会医学講座講師
2003年3月-:
長崎大学医歯薬学総合研究科公衆衛生学分野准教授
2008年4月-:
現職
2010年1月-2010年9月:
世界保健機関本部(WHO)
テクニカルオフィサー(WHO神戸センター、上職のまま)