ホールボディ・カウンタ測定で何がわかりますか?
ホールボディ・カウンタでは、測定した時点で体内にあるガンマ線を出す放射性物質がどのくらいあるかがわかります。そして、その結果をもとに、どのように放射性物質を取り込んだのか(吸入・経口/急性・慢性)、いつ取り込んだのかを推定し、内部被ばく線量を算定します。
現在、ホールボディ・カウンタによる測定は、主に、日常の食生活において放射性セシウムが含まれている食品をどの程度摂取しているかを確認するために行っています。また、ホールボディ・カウンタにより測定を行うと私たちの体の中にもともとある天然中の放射性カリウムを確認することができます。
ホールボディ・カウンタ
ホールボディ・カウンタ
測定結果の例(カリウム40が確認できる)
〔参考〕
・ヨウ素131のような半減期が短い放射性核種は、現在では検出することができません。
・ホールボディ・カウンタでは、体の外からガンマ線を測定しています。そのため、ストロンチウム90のようなベータ線のみを出す放射性核種は、ホールボディ・カウンタでは測定することができません。
- 参考資料:
- 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料 上巻
放射線の基礎知識と健康影響 平成27年度版
環境省 放射線健康管理担当参事官室
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所