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なるほど!放射線・放射能コラム

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[よくある質問]森林に残っている放射性セシウムが風で山里の居住区域に飛んでくることはある?

放射線基礎知識環境放射線量

森林に残存している放射性セシウムが、風に乗って山里の居住区域に飛んでくることはありますか。

 環境中に放出された放射性セシウムの分布は、時間の経過とともに変化しています。事故直後に樹皮や枝葉に付着した放射性セシウムは、落葉や降雨等により地表に移行し、現時点では90%以上が地表から5cmまでの深さに浸透しています。

放射性セシウムは粘土質の土に吸着する性質があり、水にはほとんど溶け出すことはありません。また、大熊町、川俣町、川内村での調査事例からは、森林に隣接する場所でも大雨や強風で空間線量率を上昇させるような飛散は見られていません。

参考資料:
放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料 平成30年度版
参考資料:
環境動態研究で得られた知見 (http://fukushima.jaea.go.jp/QA/
日本原子力研究開発機構福島研究開発部門
福島環境安全センター (F-TRACEプロジェクト)